こんにちは!デジサス編集部 Lookatプロジェクトメンバーの瀬川です。 今回のテーマは「サステナブル」と「レジリエンス」についてです。
皆さんの会社でも「サステナブル」と「レジリエンス」という言葉を耳にされる機会が多くなってきているのではないでしょうか? サステナブル経営、レジリエンス経営などとも言われていますが、まずは、この2つの言葉の本来の意味と関係性を理解し、今後、皆さまの会社での取り組みを考える機会になれば幸いです。
>>記事の前編はこちらよりご覧いただけます。
地球温暖化に対するリスク意識
第16回グローバルリスク報告書2021年版(世界経済フォーラム)のP.13には、発生可能性の高いリスク上位10位と、影響の高いリスク上位10位を次のように示しています。
企業におけるレジリエントな取り組み
ほとんどの企業ではBCP「Business Continuity Plan(事業継続計画)」を策定されていると思います。BCPの目的は自然災害やテロ、システム障害など危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることで、まさに企業におけるレジリエントな取り組みだと言えます。 しかしながら、想定されるリスクをどのレベルに設定するかにより、そのBCPが有効かどうかが大きく変わってくることが見落とされがちです。 要するに、今まで経験したことしかリスクとして設定されていないことが多いということです。 今後、先ほど述べたように目先の気温が上昇を続けた場合、あるいは再生可能エネルギーに切り替えた場合、例えば、風力発電に切り替えたはいいが、風が吹かなかった場合、太陽光発電に切り替えたけど、日照時間が極端に少なかった場合など、あらゆるリスクを想定するべきだと考えます。 そして大切なことは、リスクマネジメント活動は、本来経営戦略の実行を支え、経営戦略との両輪として機能するべきであり、SDGs/ESGおよび、それと一体的に検討されている経営戦略とは切り離さずに検討・運用されるべきであると考えます。
今後必要なことは「想定外」をなくすこと
SDGs/ESG時代のリスクマネジメントの進化に向けた展望(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)では次のように述べられています。 過去に自社内や業界内外において顕在化したリスクや、実際に身近で発生した個別の自然災害(例:地震、台風)や感染症(例:新型インフルエンザ)等、言わば想定内のリスクしか管理対象としていないケースが多く見られる。その結果、新たなリスクの顕在化へ適切に対処できず、企業の存続可能性にも影響を及ぼす状況が見られるようになってきている。そのためにも、リスクマネジメントの進化に向けた以下の3つの対応が重要である。 (1)「適切なリスクテイク」のための事業ポートフォリオ管理 (2)メガトレンドを捉えた「エマージングリスク」の識別・管理 (3)重要業務を継続するための「レジリエンス強化」
出典:「SDGs/ESG時代のリスクマネジメント~リスクマネジメントの進化に向けた展望~」三菱UFJリサーチ&コンサルティングhttps://www.murc.jp/library/report/cr_210906/
リスクの洗出しと可視化が重要
インフォコムでは、現在、上記「危機管理レベル」を評価するための必要な要素を洗い出し、指標を作成し「想定外」をなくすための取り組みを進めています。 この取り組みは、インフォコムだけでは進めるのが難しいと感じており、ご協力いただける方を募集中でございます。 詳細は、別途、説明会を開催しお話させていただく予定です。 SDGsの17番「パートナーシップで目標を達成しよう」ということで、お力添えいただければ幸いです。
最後に
経営戦略は絵にかいた餅ではなく実行するためにあります。決めたことを実行するためには、目標を設定し、進捗を確認するためのKPIを設定すること重要です。 Lookat.socialmeterはサステナブルな目標に向けた取り組みを「見せる化」するITサービスです。KPIの設定、実績の集計、進捗確認機能により、活動の推進をサポートします。 Lookatの詳細は下記をご参照ください。
SDGsの取組みを見せる化、企業価値を高めるサービスLookatインフォコム株式会社が運営するSDGsプラットフォームLookat(るかっと)のサービスサイト。Lookat.は「みんなでlookat-sdgs.com
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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